2022.6.28
Googleの画像検索に出てくる画像はフリー素材じゃない!?
Q.Googleの画像検索に出てくる画像はフリー素材じゃないんですか!?
A.フリー素材ではありません。
そもそも“フリー素材”とは?
「フリー素材」と聞くと「無料で自由に使える素材」と思われるかもしれませんが、実は
素材サイトによってそうでないケースも多くあります。
「フリー」と記載されていても、商用利用が認められていない場合もあるので、しっかりと規約を確認して利用しましょう。
フリー素材サイトでよく使用される「フリー」には、3つパターンがあります。
著作権フリー
著作権フリーとは、著作権が消滅している場合や、著作者が著作権を放棄したという意味です。著作権を気にせず利用でき、使用料もかかりません。
ただし、著作権のすべてを放棄せず、以下のような利用制限がある場合もあるので注意しましょう。
など
ロイヤリティフリー
ロイヤリティとは、特許や著作権の使用料のことです。著作権で守られたコンテンツは、使用するたびに使用料を支払う必要がありますが、これを無料にしたものが「ロイヤリティフリー」です。つまり
一度購入すれば、使用料を都度支払う必要がないことを示しています。著作権が残っているという点で著作権フリーとは異なります。
利用条件・目的(発行部数、販売の有無等)によっては追加のライセンス料が発生する場合があります。また、素材を購入した事業者(企業または個人)が、第三者に売却・譲渡することは認められていないケースが多いです。
無料素材
文字通り、無料で使える素材という意味です。サイトによっては、商用利用には別途料金が発生したり、「◯個以上の商用利用は有料」といったルールもあります。
有名な無料イラストサイト「
いらすとや 」では「素材を21点以上使った商用デザイン(重複はまとめて1点)は有償対応」と規約に書かれています。
メーカーのカタログや商品写真にも著作権がある
メーカーの公式HPやチラシ、カタログなどの商品画像を無断で使用することは著作権侵害になります。必ずメーカーに使用許可をとるようにしましょう!
Googleの画像検索に出てくる画像は使っちゃいけないの?
YahooやGoogleの画像検索で出てくる画像を使用することは「無断転載」にあたり、
著作権侵害になります。また、素材の配布元がはっきりしないほか、規約違反で裁判になるケースもあります。
著作権フリーや転載OKの画像であれば問題ありませんが、画像検索ではその判断が難しいため、必ず信頼できる素材サイトを利用するようにしましょう。
「著作権者に使用許可を取る」という方法もありますが、著作権者がはっきりとわからない場合や、そもそもその画像自体が無断転載の場合も多くあり、画像検索から画像を使用することはやはりリスクが大きいといえます。
おすすめのフリー素材サイト
-
イラストAC
加工や商用利用もOKなイラスト素材サイトです。
無料で利用する場合は、DL数の制限や検索回数の制限がありますが、プレミアム会員になることでダウンロードし放題になります。
-
ぴくらいく
イケルが運営するフリーのイラスト素材サイトです。
すべて無料で、商用利用も可能なので、ぜひお知らせ記事やブログにご活用ください!
ウォーターマークとは?
有料の素材サイトのイラストや写真には、上記のようなウォーターマーク(透かし)が入っています。
ウォーターマークが入っている理由は大きく2つあります。
- コンテンツの著作権を保護し、許可のない利用や改変を防ぐため
- 作者や素材サイトの認知のため
つまり、その素材が
無断で複製・転載・改変などされないようにウォーターマークが入っています。ウォーターマーク入り画像はあくまでも購入の際の確認用なので、
素材として利用することはできません。
また「ウォーターマークを入れたまま使えば無料」と誤解している方がいますが、それも間違いです。不正な利用は賠償金・違約金が発生するケースもあるので、注意しましょう。
著作権者にバレなければOK?
まちなかのチラシや掲示物などに、ウォーターマークが入ったままの素材が使われているのを見かけます。
もしかしたら小さい企業だと、社内にもこんな掲示物があるかもしれません。でもこういった掲示物ってどうでしょうか…?
「この会社…大丈夫かな…?」
「このイラストは万引きしてきました」と書いてあるようなものですから、当然見る人に与える印象はよくありません。そんなつもりはなくてもイメージダウンに繋がる可能性が高いでしょう。
著作権者にバレたら問題になるのは当然ですが、著作権者にバレなくても上記のような大きなデメリットあります。不正な利用は止めましょう!
「知らなかった」じゃ済まされない!
過去には、政治家が自身のブログにウォーターマーク入りの画像を使っていて問題になった例や、画像検索で表示された画像を使用した企業が裁判で敗訴となった実例もあります。使用した側が「知りませんでした」といっても罪に問われる可能性が十分にあるので、必ず規約を確認し、認められた使用方法を守るようにしましょう!
まとめ:利用するサイトの利用規約をしっかり確認しよう
「フリー素材」と記載されているサイトでも、素材の利用範囲が決まっていたり、商用利用が認められていないケースもあります。
利用規約はサイトやサービスにとってさまざまなので、知らない間に不正行為をしてしまわないよう、しっかりと確認してから利用するようにしましょう。
株式会社イケル デザイナー
デザイン・イラストを担当しています。お客様それぞれの”らしさ”を活かしたホームページデザインを作成します!
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