2021.8.4
wwwありとwwwなし、どちらが良いの?
WebサイトのURLには「www」がある場合とない場合があることを、ご存知ですか?
例えば、任天堂のコーポレートサイトと、同社が扱うサービスサイトを比べてみましょう。
任天堂株式会社
https://www.nintendo.co.jp/
マイニンテンドーストア
https://store-jp.nintendo.com/
上記の通り、コーポレートサイトには「www」があり、サービスサイトには「www」がありません。
サイトによってあったりなかったり、「何が違うの?どちらがいいの??」と思われたことはありませんか?
今回は、「www」のあり・なしについて、解説したいと思います。
結論:wwwあり・なし、どちらでもよい
結論から申し上げますと、
どちらでもいいです。
どちらでもよいですが、「www」あり・なしは、どちらかに統一すること(ドメイン(URL)の正規化)でSEO効果が期待できます。
ドメイン(URL)の正規化
独自ドメインをレンタルサーバーに設定し、SSLを有効にすると、全部で4種類のURLが出来ます。
- https://www.example.com
- https://example.com
- http://www.example.com
- http://example.com
これらのURLはGoogle等の検索エンジンでは全て別のサイトとして認識されてしまいます。
その4種類のURLどれを入力しても、どれか1つのURLに遷移(リダイレクト)するように設定することをドメイン(URL)の正規化といいます。
ドメイン(URL)の正規化については、別途記事を作成する予定です。
そもそも「www」とは?(概要と由来)
そもそも「www」とは何でしょうか?「www」について解説したいと思います。
「www」は「World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)」の略称で、インターネットのことを指しています。
ただ、URLについている「www」は少し違う意味になります。
wwwとは、「インターネットのホームページの閲覧機能を提供しているサーバーを識別するために一般的に使われる名称」を意味しています。
インターネットの初期の頃はサーバーのスペックが貧弱だったため、サーバーを分けて運用することが多く、役割別にサーバーとサブドメインを用意することが多くあったそうです。
- www.example.com ウェブサーバー
- mail.example.com メールサーバー
- ftp.example.com FTPサーバー
その当時の名残で、「www」はWEB用のサーバーを指すことになっているそうです。
レンタルサーバーなどのように1つのサーバーで複数の役割をこなすようになってから、サブドメインでサーバーを分けることができなくなり、「www」がついていないURLも登場し始めました。
HTTP(≒web ≒ホームページ)の閲覧機能を提供しているサーバーにつける名称を「www」とするのが一般的だったため、この名残がURLに残っているというのが、wwwの由来になります。
ですので、一般的サイトの場合、WEB管理という観点においても、wwwはあってもなくても問題ありません。
CDNサービスを活用する場合は「wwwあり」がおすすめ
余談ですが、大規模サイト(1日に何万件もアクセスのあるサイト)になると、CDNサービス利用による突発的なアクセス集中対策なども必要になり、その場合は「wwwあり」がよいと言われています。
ただ、WordPressで作成したホームページの場合はプラグインを使用して突発的なアクセス集中対策を取ることが可能ですので、上記対策を目的としてwwwありを選ぶ必要はありません。
wwwあり・なしによる違い
wwwあり・なしでホームページの見え方やSEOに違いがあるか?というと、
何も違いはありません。
wwwあり・なし、それぞれにメリットがありますので、それらを参考にしつつ、目的・用途に合った方をご選択いただければと思います。
wwwありのメリット
「www」ありの一番のメリットは
URLだと分かりやすいことです。
googleを始め、大手サイトは「www」が付いているサイトが多く、個人的な印象になりますが、「www」ありの方が、しっかりとしたサイトという印象を与えられる気がします。
- https:// の部分を省略してもURLだと分かる
- 大手サイトのURLに www が付いているところが多い
- しっかりとした印象を与えやすい
wwwなしのメリット
「www」なしの一番のメリットは
短くてスッキリしていることです。
逆に、URLによっては、「https://」の部分を省略してしまうとURLだと認識してもらえない場合もあるので、「www」をつけた方が結果的に短くできたということもあり得ます。
- 短いため、ユーザーに覚えてもらいやすい
- www を入力する手間が省ける
- www がない分、でデータの転送量が僅かに少なくなる
- ポップな印象を与えやすい
SNS、特に twitter でのシェアを狙う場合は、僅か4文字と言っても短い方が好まれるので、「www」なしの方がいいでしょう。
株式会社イケル Webディレクター
システム会社に8年務めた後、イケル設立に携わる。
出産・育児のため退社していたが、専業主婦を経て復帰。現在は、ホームページ制作から運用・保守までを担当。
コラムの一覧へ戻る