2021.6.29
Google Analytics(グーグル アナリティクス)から自分自身のアクセス数を除外する方法
ホームページのアクセス数って確認していますか?
ホームページの『アクセス数』は、SNSでいうと『フォロワー数』のようなものですが、SNSのフォロワー数とは違う点があります。
それは
【自分がホームページを見に行っても、カウントされてしまう】という点です。
ホームページの一番のリピーターは管理者自身ですから、自分自身を除外しなければ、アクセス数のデータが実態と大きく異なった物に変わってしまいます。
今回はGoogle Analytics(グーグル アナリティクス)で自身のアクセスを除外する方法をご紹介します。
Google Analytics(グーグル アナリティクス)とは
Google Analyticsはホームページのアクセス解析で広く利用されているGoogleのサービスです。
Googleのアカウントを持っていれば、無料で利用することが可能です。
Google Analyticsでは、ホームページへのアクセス者数やページビュー数以外にも、訪問者がどのページを閲覧したか、何分間ページを開いていたか、ユーザーがどこからホームページに来たか等の細かい情報まで取得することができます。(もちろん個人を特定できない範囲で)
しかし、この情報はサーバーが受けたリクエストを元に取得しているため、
例えホームページの管理者であっても、1人の訪問者としてカウントされてしまうんですよね。
それでは自分自身をカウントしないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
Google Analytics(グーグル アナリティクス)で自分自身のアクセス数を除外してみましょう
それでは実践ですが、今回は以下のような人を対象とします。
- 既にホームページを持っており、公開されている
- ホームページにGoogle Analyticsのトラッキングコードを既に設定している
自身のアクセスの除外方法にはIPアドレス
※1を利用します。
IPアドレスを利用する理由ですが、同じルーター内にある端末
※2をまとめて除外できるからです。
有線LANで接続されているパソコンも、wi-fiで無線接続されているパソコンやスマホも除外できます。
※1 IPアドレスは【ネットワーク上の住所】です。
※2 ネットワークにつながる端末は、そのほとんどが一軒家ではなく、マンションのようになっています。
1つのIPアドレスに複数の端末が繋がっているということですね。
この【マンション】がルーターという機械で、同じ住所内の端末に部屋番号を割り当てており、ルーターのIPアドレスを指定することで、ルーターに繋がった全ての端末を対象に出来ます。
まずは自分自身のIPアドレスを調べる
自分自身のアクセスを除外するためには、まず自身のIPアドレスを知る必要があります。
以下のサイトにアクセスすると、アクセス元のIPアドレスを表示してくれます。
アクセス情報【使用中のIPアドレス確認】(
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi)
ここで表示された『ピリオドを含めた番号の組み合わせ』があなたのIPアドレスです。
このIPアドレスから訪れたユーザーはカウントしないという設定を以下で行っていきますので、このIPアドレスをメモしておいてください。
Google Analytics(グーグル アナリティクス)で設定を行いましょう
Google Analyticsの管理メニューを開きます。
画面左下の「管理」から管理メニューを開くことができます。
「アカウント > プロパティ > ビュー」の「フィルタ」を開きます。
特定のIPアドレスからのアクセスを除外する場合には、この「フィルタ」という機能を利用します。
そして、「フィルタを追加」ボタンを押下します。
フィルタの設定を行います。
ビューにフィルタを適用する方法を選択
新しいフィルタを作成
フィルタ名
自由に決めることができます。
後で見た時にわかりやすい名前を付けてください。
フィルタの種類
IPアドレス
先ほど調べた自身のIPアドレス
上記の入力が完了したら、保存します。
以上でフィルタの設定が完了です。
スマホやタブレットからの閲覧は除外できない!?
ホームページを運用している人の中には「スマホやタブレットで更新しているよ」って人もいらっしゃると思いますが、スマホやタブレットは上記のIPアドレスでの除外方法では除外することができないんです。
その理由は、【基地局】です。
皆さんは【基地局】って聞いたことありますか?
スマホやタブレットなどのモバイル通信(4Gとか5Gとか)は、直接インターネットに繋がっているわけではなく、一旦近くの基地局と繋がって、この基地局がインターネットまでの橋渡しをしてくれています。
そうです!【基地局】はスマホやタブレットにとって【ルーター】のような存在です。
さて、スマホが基地局から離れるとどうなるかというと、近くの別の基地局に接続されます。
基地局が変わると、ルーターが変わるわけですから、IPアドレスが変わってしまいます。
IPアドレスが変わってしまうということは、Google Analyticsで一度除外設定しても、すぐに別のIPアドレスになってしまい、除外対象から外れてしまうのです。
だから、スマホやタブレットは除外が難しいのです。(※wi-fiでの通信は除外できます。)
まとめ
Google Analyticsの情報は重要な資料です。正確な値が取れるように、しっかりと設定していきましょう。
他にも海外サーバーからの不審なアクセスやプログラムによるボットトラフィックの除外なども意識しておいた方が良いでしょう。
株式会社イケル Webディレクター
システム会社に8年務めた後、イケル設立に携わる。
出産・育児のため退社していたが、専業主婦を経て復帰。現在は、ホームページ制作から運用・保守までを担当。
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