2020.9.26
ハローワーク岡山・ステップアップセミナー
9月24日(木)にハローワーク岡山で、氷河期世代の方に「ステップアップセミナー」の講師をさせていただきました。
氷河期世代への就職支援を強化していきたいハローワークの要望に合わせて、担当者と一緒に企画から参加です。
氷河期世代とは、1990年代前半のバブル崩壊後の影響で新卒採用の減少、フリーターや派遣労働の増加、新卒者数の増加など要因で、就職が困難な世代を指し、流行語大賞にもなるほどの社会問題でした。雇用形態が不安定で十分な職業経験を積めず、キャリア形成が不十分になり仕事において悩みを抱えている方も少なくないようです。
そこで、就職に対してのモチベーションを高められるよう企画を練りました。「仕事への向き合い方」を次の内容でお話しします。
- 氷河期世代の現状
- 企業の氷河期世代の見方
- 社会が求めている人物像
- 目標設定の大切さ
パワーポイントでわかりやすくコンパクトにまとめたつもりです。参加者はメモをとったり、真剣が伝わってきました。
私の話の後に「感想をフィードバック、自分にとって重要だが緊急でないこと」をグループに分かれてディスカッションを行います。グループ討議やワールドカフェなどと言われ、少人数に分かれて参加者と自由な対話を行い、参加者全員の意見や考え方などを共有するものです。
2グループに分かれて行いましたが、初めて出会った人たちとは思えないぐらい楽しく対話が出来ていました。
「思っていることを紙に書き出して、優先事項を明確にする。」「自分の見られ方は自分ではわからないので、いろいろな人とお話をし、自分の評価を素直に受け入れる。」「活動に、時間軸の考えを強く取り入れたい。」など、たくさんの意見が溢れていました。
続いて、会社の仕事の見方について、インテックスホールディングスの宮ノ下氏に自社の事例を交えて報告いただきました。
仕事は変わってきている、世の中のニーズも変わってきている。固定概念にとらわれないで、いろいろな角度から仕事を考えることが大事。仕事って実は尊いもので、何のためにその仕事があるのか、考えていって欲しい。その仕事が、その会社がどういう方向に進もうとしているか興味を持って欲しい。
宮ノ下さんは、親しくしている経営者仲間なのですが、自社の存在意義を追求し、その成果が着実に上がってきていることが素晴らしいと感じています。
参加者がより具体的な話に触れることによって、行動に繋がるエネルギーをいただいたと思います。
セミナーを通して、氷河期盛代の悩みを抱えた方々とお話しできて大変な学びになりました。
生活を背負い、様々な人生経験を積みながら困難な環境でも粘り強く向き合ってきた。アナログからデジタルへの移行の世代、双方の利便性を活用できるフレシキブル性も身につけています。
地域でやりがいのある場を作り、一緒に地域を支えていくことの重要性と、そしてまだ思うように出来ず課題を抱えている人の多さを学びました。
セミナー後のアンケートコメント
- グループ討議を通して自分を見つめ直すことができた。1対1の職業相談とは違う刺激があった。
- 自分を見つめ強みを知ろうと思う。面接での態度で熱意が相手に伝わるようにしたいです。
- 目標を具体的に、期限を設定して進むこと、言葉と行動を大切にします。
- 企業側の見方に固定概念を持っていることに気づかされました。
- まずは、自分で書き出し、考えて実行する。気づかないことは他の人に聞く。優先順位を決めて行動する。そしてグループディスカッションはすごくためになりました。
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