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共育こそ最高の差別化戦略(同友会の学び)

3月22日(木)、国際交流センターで、中小企業家同友会の岡山南支部例会に参加しました。

報告事例は、株式会社チアーズジャパンの平島厚氏で「共育こそ最高の差別化戦略~共育は業務に優先する」をテーマに報告がありました。

平島氏は、岐阜件生まれで、岡山大学理学部を卒業します。バブルの頃、仕事を深く考えることなく、籾手をして迎えてくれる会社に流れのまま就職します。条件も良く、理系にあった研究職でした。しかし、2年務め退職します。いろいろと移りながら、チアーズジャパンの前身である、税理士事務所に入職します。今考えれば、世の中をなめていたし、仕事も本気でなかった。その後、平成13年に生死を問われる大病にかかり、生き方が変った。10年たって振り返ると、病気が人生観を変え、人の前で報告するような人に成長できたのではと思う。H27に税理士事務所を受け継ぎ、社名もチアーズジャパンとし、新しい体制で経営者になった。この業種は、AIが広がる新しい時代に凌駕される可能性がある。顧客へのサービスに進化させるため、しくみも大きく変え、付加価値を求めないと生き残れない危機感があった。サービス強化のため、多くの職員を採用を行なった。しかし、経験不足の社員増加は、要求する業務のレベルにギャップが生まれ、歯車が狂っていった。1年の間で退職者や休職者が続出することになる。なぜうまくいかないのか?深く悩み続ける。
顧客サービスのしくみを元に戻し、組織を元に戻した。社員の成長なくして、会社の成長はない。社長を含めて、社員の成長スピード以上に会社は成長しない。まず、共育を優先することを周りに示した。若手社員には、社長が毎週2時間1年間研修を実施する。今までの、言葉だけの共育を変えていく。業務を優先しないような仕組み、仕事だからと言い訳をできない環境をつくり、徹底した共育を今やっている。労働時間の何割を研修に確保、そして、年間の教育費の予算も確保する。業務スキルだけでなく、教養も磨く。働き方改革は、生産性向上のための手段であって、社員が成長することで、成果を出していく。共育を業務より優先し、差別化戦略となる。

最後に、座長の酒井孝次氏が「かたちや仕組みを変えても、信頼関係がなければ結果は出ない。大きく仕組みを変えた平島氏はうまくいかなかった。その後、共に育つことで会社を成長させる強い思いと、経営者の姿勢が伝わり、共育のしくみが動き始めた。労使見解にあるように、『経営者の経営姿勢の確立が社員との信頼関係を気づく出発点になる』を呼び起こす体験報告だった。平島氏の経営姿勢が社員に伝わり、共育が動き始めたのだと思う。」計画を動かす上で、共育の方針や教育時間など計画もヒントが沢山あった報告だったが、根本的に重要なのは経営者と社員の信頼関係が深まりが重要なポイントだろう。

グループ討論では、「何のために共育していますか?また、どのように教育すべきと思いますか?」を話し合った。「理念を共有し、目指すことに近づくため」「成長の楽しみを感じるここと」「生きるため必要となる学習をする」様々な意見が出てきた。ある人が「素敵な人生を送るために」と言われた。素敵な人生とはどんなものだろうと考えてみる。自分の素敵だといえる人生、社員の考える素敵はどういうものか、共有しているだろうか。経営理念とは、「企業の目的目指す姿」であり、「経営にあたっての価値判断、根本的な考え方」である。素敵だと感じる共通の価値観を社内に育てていくことが大切なのではないだろうか。共通の価値観は、共育によって育まれる。その上で、方針や計画が実践されるのだ。それだから、生産性の高い仕事ができるのだと思った。