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社員と共にある会社(同友会の学び)

3月20日(火)、おさふねサービスエリアで、中小企業家同友会の例会に参加しました。

報告事例は、有限会社三愛の福崎守彦社長で「三愛は社員と共にある会社」をテーマに報告がありました。

学生時代は剣道に励み、多くの仲間に恵まれ、またキャプテンも務めます。そして、肉の小売りとして始まり、食肉、焼き肉屋、スーパー、ベーカリーなど美味しさを追求する有限会社三愛の4代目になります。家業としての引き継いできた伝統は、目の前のお客様を大切にし、頑張ることで売上を獲得し、利益は社員に分配すること。父のもとで現場で社員と接しながら仕事を進めて行く中で、現場をもっと理解したいと、社員を中心とした考えが深めます。学生時代のキャプテンとしての思考、社員をパートナーとして捉える中小企業家同友会での学びなどが大きく影響していきます。率先垂範という言葉を何度か使われ、ここに福崎社長の考えが集約されているのではないでしょうか。率先垂範とは人の先頭に立って物事を行い、模範を示すことになりますが、現場重視の考えの根底になるのでしょう。
しかし、社長交代してから、思うようにできません。理想だけをおっていると先代と何度もぶつかったといいます。部門の多さが弱みなんだ、社員に合わせて動くだけで迎合しているだけではないか、悩みも深く、経営も結果が出ない時期が続きます。現場はしっかりやっている、気づけば、経営課題を一人で抱え込み、自分一人で苦しみます。悪循環になると、結果が出ない社員に悩まされ、社員の気持ちも理解せずに行動を取ったことがあったといいます。悔やまれる行動に、うわべだけの覚悟がない自分を責めます。その苦しみこそ共有し、共に成長すべきだったのだと学びます。

多くの経験を積み重ねていくなかで、小さいことも声かけができる風土になり、理念の唱和や、イベントで社員と接する時間を増やすなど、思いを共有しつつあるようです。社員との信頼関係を築きながら、先日、経営者として、将来こうすると方針を宣言されました。早く、現場を離れる経営者になりたいと言われました。社員の教育を、率先垂範であれば、現場での姿勢も重要なことです。好循環が始まった、三愛を感じました。
理念に美味しさがある。美味しくないと買ってくれないが、社員が幸せでないと美味しい物が生み出せない。だからみんなで成長し、その思いを提供していきたいと、会社の目指す思いを共有し、力強さを感じました。

グループ討議では、聞き出すことの重要性を深めました。世の中も、社員の考えも、今日の正解が明日は、違ってくる。本気で社員に向き合う姿勢、そしてその能力を経営者は求められます。ある経営者は以前は仕事を見せることでいいと思っていたが、聞くことを重視し、コミュニケーションを深めると、いかに見せるだけでは伝わってないことに気づいたと言われました。共有することの難しさを痛感し、しかしそれを大きな役割として捉えるかで、コミュケーションの成果が変ってくるのでしょう。自分の意識は、自分だけで変えることは出来ないのかもしれません。自分の行動や考え方を磨いていく途中で、周りがそれを理解し、共感する関係を深めていく。その体験を重ねることで、経営者としての本物の責任を感じ、そして意識改革が出来るのではないかと思います。

福崎社長とは、経営指針書の研修会で一緒に学んだ仲間です。頑張る福崎さんはよく知っていましたが、力強さを感じた報告でした。