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でこぼこを噛み合わせることで力になる(同友会の学び)

1月16日(火)経営の勉強の場、同友会の経営者の報告を聞いてきました。東備支部の池田 幸典 氏の報告で、テーマが「パワハラ店長が経営者の責任に目覚めた!~成文化研修会に参加して気付いたこと~ 」です。

  • 報告

池田さんは、小学校6年生の頃、叔父が経営する飲食店の影響か、自分の店を持ちたいと考えるようになります。家族との手巻き寿司で、自分が工夫をして作ると、喜んでもらい、褒めてもらったことを大変喜びに感じます。勉強よりも、お寿司屋さんをしたいと考えるようになりました。父が自営業で苦労したため、両親は独立に反対。しかし、自分を認めてもらいたいという思いからか、強い独立の思いがありました。

思い描いた独立は、オープン後、大繁盛する。ところが、お客様が多いのにしんどくなってくる。機械の不具合、お客様のクレーム メニューにない注文、業者の支払い、給与計算など、たくさんの事が重なり、また全部自分で抱え込み大きなストレスとなってくる。お客様の要望を断れない中、キャパをオーバーしていくと、早くしよう早くしようと自分だけが全速力で走っている状態になる。冷静に周りが見えていない状態だ。家族にもあたり、社員にもあたり、日々の作業が追いつかず、悪循環は加速していく。店の雰囲気も悪くなり、言葉の暴力をおこなった。現場が凍り付くこともあり、でも、お客様の褒められるとテンションがあがる。社員から、台風みたいな人といわれたことがあるという。

社員は、退職者がでては、募集をするの繰返し。でも、自分のやっていることを間違っているとは思っていなかった。俺が何とかしてやる。スタッフができなければ、最後は、もうええわ、自分がやるからといった繰り返し。社員の存在を否定し、俺が責任をとるんだからと口にした。スタッフの出来ていないところはすぐ気がつき、出来ない人ばかりが周りにいるような気がした。

それでも、人が定着しないことに不安が募ってきて、相手を変える努力をした。飲み会、ミーティング、前よりコミュニケーションを増やしていく。何で辞めるのと聞くと「会社の方向性がわからない 未来がわからない 休みが欲しい 出世できるのか?」不満があふれ出てきた。そんな中、何とかやりくりしていた経営も問題が出てくる。人件費がかかりすぎ、頑張っても、社員のやる気には繋がらず、悩みは深くなった。

そうして、同友会という場で勉強をし始めた。経営指針書を作る研修にいった。経営理念がなんとなくでき、ビジョンはわけわからない。サポートしてくれる経営者の質問の意味がわからず、自分の言葉がない、そんな研修を耐えていく。研修以外で、経営者の体験談や、経営者で討議する中で、だんだんと何か光が見えたような気がする。人の能力を強制せずに、自分の意思でのびのびとやれることが、人をいかすのではないか。いいところを伸ばしていくことが自分の仕事。でこぼこな部分がかみ合ったときに、会社の力になるんだ。

社員との信頼関係が全くないことに気づいた。社員を信じてなかった。先に社員を信じ、まかせることが出来ていなかった。経営指針書を作ったが、作ることよりも、考え続けていくことの重要性を感じた。経営指針書を作り直し、実践して行きたいと思う。大事にすることは、社員を守ること。数字を優先するのではなく、やりがいをもって社員が活躍することで、結果的に数字がついて行くと考えるようになった。

  • 感想

同友会で池田社長が、苦しむ姿を見てきました。経営指針書を作る研修でも悩んでいる姿を何度も・・。普段アドバイスすると、いつも素直に聞いてくれ熱心に向き合てくれる池田さんが、こんなに苦しみながら頑張ってきたことは驚きました。そして、考え方が変わってきたことはとても考えさせられる報告でした。誰でも、責任を感じ、目的にまい進するとき、周囲が見えなくなることがある。こうやらないといけないんだ、そう強く思えば思うほど、周りが見えなくなり、自分がもがくだけになるのだろう。経営者は周りをよく見え、方向を指し示し、正しい方向に導いていく責任がある。そして、でこぼこがかみ合ったときに、会社の力が出ると彼の言葉は印象に残った。多様な仲間が集まって、いろいろな能力が有機的に重なることで、その組織の特徴がでて、力が発揮できるのだと思う。デコボコを伸ばし、組織をまとめることが経営者の役割なんろうと感じました。また、研修を通し、作り上げることより、考え抜くことと、それをやることを学んだと話されました。彼の学びの深さに感動しました。